看護ステーションひまわり 角田紘司様(一般社団法人 フットヘルパー協会 認定講師)を講師に迎え「いつまでも自分の足でどこまでも」~高齢者における介護フットケア~についてご講演いただきました。
転倒死亡者数の91.3%は65歳以上の方で、高齢者の介護が必要となった主な原因としても転倒・骨折は12.5%と高い状況ですが、フットケアを行うことで転倒・骨折は減らせるとのこと。担当利用者のアセスメントをする際に足を見る機会は少ないですが、足を見るだけでもフットケアができるそうです。フットチェックのポイントは爪や皮膚、浮腫みの状態を把握し必要時には皮膚科や訪問看護に繋いでほしいとのことでした。
また巻き爪が痛くて他の人との交流を拒み入浴も足が染みるので拒否されているパーキンソン病の方の事例がありました。この方は週1回60分のフットケア(足浴・角質ケア・爪切り・保湿、足指マッサージ)を行ったことで痛みがなくなり徐々に近所へ歩けるようになり、その後月1回60分のフットケアに回数は減りましたが月3回のリハビリを開始し春には近所の公園へ桜を見に行くことができるようになったそうです。
今回の研修で体の土台である足をケアすることで転倒を防ぐことや心身のバランスを整えることができ、フットケアの必要性について学ぶことができました。自分の足で歩けることでいつまでも自分らしく生活することができるように私たちも支援をしていくことが大事だと感じました。角田様、お忙しい中講師を引き受けていただきありがとうございました。